明日が来なければいいのに

今君に素晴らしい世界が見えますか

君の大丈夫になりたい

 

ようやく、「天気の子」をみにいきました。

本当に本当に新海誠作品が好きで、2017年に東京の国立新美術館まで新海誠展を見に行ったのに、公開から2ヶ月経って、ようやく。オタクの腰は重い。

 

結論から言うと、「君の名は。」の方が好きだった。でも「天気の子」がダメという話ではなく、それとこれは全くの別ジャンルとして捉えた方が良いと思います。「君の名は。」のような作品を期待してみると、裏切られた気持ちになるかもしれない。ちょっとなりました。勝手に期待しておいてそれは無いだろという話である。オタクはいつも自分勝手。

 

 

※ネタバレあります

 

 

まず良かったところは、相変わらずの風景の美しさ。一番好きなのは、帆高がフェリーに乗って初めて東京に来たシーン。降りるちょっと前のシーンで、海から東京の夜景がみえる。たぶん予告編でもあったと思うけど、ここがいちばん美しい。ほんと少しの時間のシーンなんだけど。それから、神宮外苑花火大会のシーンだなあ。綺麗すぎて泣いちゃった。作品全体の雨の描写はさすがと言わざるを得ないですね。言の葉の庭を思い出したりもした。

シーン別の好きなところは、帆高が東京に来る前の雨の中自転車で走っているところ、陽菜に東京に来た理由を話して陽菜がそれ以上なにも突っ込まずに頷いていたところ、ホテルで消えかかっている陽菜に指輪を渡してプロポーズしたところ。空から指輪が降ってきたところ。

じゃあ次にいらないなと思った設定。帆高が拳銃を拾って誤って発砲するの、必要だろうか。絶対にいらないと思うのはわたしだけ?そして陽菜が18じゃなくて15歳だっていうのも完全にいらない話で、警察に追われなくてもこの世界の話は成り立ったし、「君の名は。」のように"運命"としてこの出来事が起こったというように話を持っていったほうが感動できたと思う。愛にできることはまだあるかい ではない。まず法に触れないところからはじめてくれ、という気持ち。

地味に感動したのは「君の名は。」の登場人物が東京で生きている描写があったことなんだけど、でもあの"運命"の出来事があったあとに東京が水没ってどうなんだろうとも思いませんか。三葉たちの生活が…!って思っちゃった。瀧くんのおばあちゃんが「江戸はもともと海だった」みたいな話をしていたけど、三葉のおばあちゃんの結びの話のようなありがたさは無くて、もともとこの世界はこうだったって言われても全然美談にならない。そしてなんで東京だけなんだ?という疑問も。設定がよく分からない、小説読めば解決するのかな。

3年間雨が降り続けて、街が水没するっていうのは夢のまた夢のような話な気がするけど、ついこの間東京に行った時台風で 有り得ないくらい雨が降って窓が壊れるんじゃないかというくらい風が吹いていたのを思い出して、これは作り話なのか今後起きることを予想しているのか境界線が曖昧になっていく気持ちだった。神様とかそういうの、結構ほんとうにあったらいいなって思う質だから設定としてはすごく好き。

 

世界はいつものように、昨日と変わらない今日だった。でも自分たちだけは、昨日と全然違う今日を生きていた。本当はみんなそうなのかもしれない、他人には見えなくて自分にだけは見える昨日と違う今日があって最高だったり最悪だったり。そういうことを繰り返して歳をとっていく。まあそういうことにしておきましょうという感じでした。